ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム Rudolf von Goldenbaum | |
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所属: | ゴールデンバウム朝銀河帝国 |
階級: | 皇帝 |
生年月日: | 宇宙暦268年 |
性別: | 男性 |
声優: | 大塚周夫 |
ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム(Rudolf von Goldenbaum,宇宙暦268年-帝国暦42年)は小説及びアニメ銀河英雄伝説に登場する架空人物。ゴールデンバウム朝銀河帝国初代皇帝(在位:帝国暦元年-42年)通称ルドルフ大帝。
略歴[]
宇宙暦268年、銀河連邦の軍人家庭に生まれる。当初から「フォン・ゴールデンバウム」であったため、ゴールデンバウム家はドイツ系貴族(ユンカー)の直系子孫であると思われる。
同288年、士官学校を首席で卒業後少尉任官。法務士官として軍隊内の綱紀粛正や宇宙海賊討伐で名を上げ、疲弊する連邦内で若き英雄として地歩を固める。 その容赦のない苛烈な手法は時として批判の対象となるが、それ以上に賛意を寄せられる事が多かった。
同296年、28歳にして少将になっていたルドルフは軍籍を退き政界入りし、国家革新同盟のリーダーとして自らの人気の元に若い政治家を集め政治的手腕を発揮、勢力を伸ばしやがて独裁政権を確立。 その後銀河連邦首相、国家元首を兼ね(憲法で兼任が禁止されていなかったのを利用)、さらに終身執政官を自称するようになる。
同310年(帝国暦元年)に至って自ら「神聖にして不可侵たる」銀河帝国皇帝ルドルフ1世を称し皇帝即位。ゴールデンバウム朝銀河帝国を興し、人類最初の統一政体での君主となる(当初それを後押しして快哉を叫んだのは民衆自身である。これは堕落した民主共和政が専制政治を産み出す最良の土壌となるという皮肉な例証である。君主政治が遠い過去の事となり、専制政治への民衆の危機意識が希薄な時代でもあった)。後に議会を永久解散、おそらく同時に憲法も停止したものと思われ、立憲君主から専制君主へと変貌する。
自らの政治信念の元に綱紀粛正をはかり、社会を覆っていた停滞的な悪弊を取り除くが、帝国暦9年の劣悪遺伝子排除法制定やカイゼル単位の施行を試みたように次第に自己神聖化へと走る。それに対する反対者や社会的弱者の粛清・弾圧を強化し、恐怖政治のもとで膨大な人命が失われる事になった。一方で功臣(すべて白人である。本編や外伝においては、自由惑星同盟のみに黒人の人物が登場する)を中心にゲルマン風の姓を与えた貴族階級を創設し、軍・官僚・貴族による強固な支配体制を確立した。
同351年(帝国暦42年)、死去。83歳。
人柄[]
身長195センチ、体重99キロ。
厚い胸と盛り上がった肩、圧倒的な偉丈夫で、晩年まで「ひとかけらの脆弱もひとかけらの贅肉もなかった」らしいが、「晩年は美食が祟って痛風に悩まされていた」との記述もあり、神格化による虚偽が含有されている可能性もある。OVA版でユリアン・ミンツが見ていたビデオでは、中年頃までは確かに堂々とした外見だったが、晩年の老いた姿からは威厳が失われている(自由惑星同盟側が制作した歴史ビデオであるので、逆のフィルターがかかっているのかもしれないが)。
皇后エリザベートとの間に4女をもうけたが、後継者たる男児を得る事ができず死後帝位は長女カタリナの息子ジギスムント1世が継いだ。このため、実質的にゴールデンバウム王朝はルドルフ一代で絶えているとも言える。
晩年に寵姫マグダレーナが男児を出産したが先天的障害児だったとされ、その事はルドルフを大いに苦しめたとされる。寵姫、侍医団を含めた関係者全員が死を賜ったことから、原因はルドルフ側にあったことが推察されている。
後に歴史家から「雷」と評される。ラインハルトはこれを「単なるエネルギーの浪費で他に益する点がない」という意味でルドルフに相応しいと評価している。
モデル[]
首相と国家元首を兼ねたという経歴から、読者からはアドルフ・ヒトラー(首相と大統領代行を兼ねた)がモデルではないかと言われた。また終身執政官という呼称と、共和制を終焉させて帝政を開始した事からは、ユリウス・カエサル(古代ローマの終身独裁官)を連想させる。後に作者が述べた所では、むしろピョートル大帝やフリードリヒ大王をイメージしたとの事である。
関連項目[]
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