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プロフィール
ナイトハルト・ミュラー
Neithardt Müller
Nighthalt mular
所属:銀河帝国
階級:提督
搭乗艦:リューベック
ノイシュタット
オッフェンブルフ
ヘルテン
パーツィバル
声優:水島裕
  


ナイトハルト・ミュラーNeithardt Müller)は、銀河英雄伝説の登場人物。

概要 編集

ローエングラム陣営の主要提督の一人で、特に守勢時の粘り強い戦いに優れた若き勇将。「獅子の泉の七元帥」の一人で、7人の中では最年少(ラインハルトより6歳年長)である。髪と瞳は砂色。過去に戦傷を受け、左がほんの少しだけ下がっている。乗艦はリューベックノイシュタットオッフェンブルフ(ここまでの三隻がバーミリオン星域会戦で撃沈される)→ヘルテンパーツィバル。なおパーツィバルは、ローエングラム王朝において初めて竣工した最新鋭旗艦級戦艦であり、ミュラーは皇帝ラインハルトから最初に旗艦を下賜される栄誉に浴している。幕僚に艦隊参謀長オルラウ准将、のち少将)、副官ドレウェンツ少佐、のち中佐)、麾下の提督としてヴァルヒシュナーベルハウシルド少将など。このほか旗艦リューベック艦長グスマン中佐、臨時旗艦となった戦艦オッフェンブルフの艦長(大佐、アニメ版バーミリオン会戦時、ミュラー到着時に敬礼するシーンにのみ登場、声はなし)が司令部構成要員として登場する。

鉄壁ミュラー」、「歩く堅忍不抜」と呼ばれ、若年ながら、敵味方の双方から帝国軍の双璧に次ぐ高い評価を受けている人物である。

略歴 編集

時系列上の初登場は、アニメ外伝「奪還者」。中佐時代のラインハルトが巡航艦艦長として同盟領で隠密作戦に従事していた時、フェザーン駐在武官中尉)として間接的に登場し、作戦行動の情報や航路案提供・各種工作などでラインハルト達の困難極まる作戦を強力に援護する。ラインハルトが「期待以上だな」と感心する程の能力を示しており、この時にラインハルトの知己を得た事が描かれている。

原作小説やアニメ本編などでは登場時期が曖昧で、ラインハルトが元帥府を開いた時の提督の列には姿が無く、リップシュタット戦役でいつのまにか1個艦隊を率いていた。

アニメ本編では、リップシュタット戦役勃発序盤において門閥貴族連合の副盟主であるリッテンハイム侯爵を拘禁するため、指揮下の地上部隊を引き連れて帝都オーディンにある彼の屋敷に踏み込んだが、リッテンハイム侯はすでに逃亡した後であった[1]。その後はケスラーらと共にメックリンガーの指揮下[2]で門閥貴族連合軍との戦闘に従事した。

道原かつみによるコミック版においては、リップシュタット戦役開始時に中将に昇進して1個艦隊を率いる命令を受けるシーンがある。

ガイエスブルク要塞を使用した第8次イゼルローン要塞攻防戦では、副司令官として参戦。だが、ヤンの反撃に遭い、ガイエスブルク要塞とケンプ司令官、そして味方の9割を失う惨敗を喫する。この時、自身も重傷(OVAでは肋骨が数本折れ、全治3カ月と診断された)を負いながらも不屈の気力でベッドから指揮を執り、敗残兵を率いて生還。処罰を覚悟でラインハルトに謁見したが(キルヒアイスの幻影に諭されたラインハルトから)「罪は無い」として許され、その安堵感と緊張感が解けたためかその場でついに気絶[3]病院に送られる。

バーミリオン会戦では分散した諸提督の中で唯一戦場に駆け付ける事に成功し[4]、ラインハルトの危機を救う。この時、乗艦を3度撃沈されながら不退転の意志で指揮を執り続けた事から、「鉄壁ミュラー」の異名で呼ばれるようになる(ミュラーは作中の提督たちの中で乗艦を撃沈されて生き残った唯一の人物でもある)。その戦いぶりは、ヤンをして「良将」と言わしめ、その功でローエングラム王朝成立後は最年少ながら上級大将の筆頭とされた。

その後も多くの戦いで大本営の後衛を固め、またウルヴァシー事件では負傷しながらも皇帝ラインハルトを守った。この時ラインハルトは元帥の称号を与えようとしたが、最も功績が大きかったのはルッツだとしてミュラーは固辞している。

なお、作中で唯一存命中に「ジークフリード・キルヒアイス武勲章」を受章している。

能力 編集

攻守にバランスがとれており、特に守勢に回った時の粘り強さは特筆すべきものがある(たとえ三倍の戦力差があっても防御が可能とロイエンタールに評されている)。ただし登場当初はローエングラム陣営の大将以上の将帥中最年少であったため、他の提督と比較し閲歴の面で及ばないとされていた。第8次イゼルローン要塞攻防戦では別働隊を率いてイゼルローン要塞を裏側から攻撃したが、メルカッツの策に乗せられて包囲攻撃されるなど若干未熟な面を見せている。この戦いではその後、ヤンの不在を確信し、能力の高さをうかがわせるもケンプにヤンを捕える案を却下される[5]。結局この戦いでは惨敗し、この時点での自分は、実力では到底ヤンに適わないと自覚しているが、この大敗によって多くのことを学び取る。バーミリオン星域会戦までは中将以下の提督たちに追い越し狙いの対象と目されていたが、同会戦での功績から、ミッターマイヤーロイエンタール、オーベルシュタイン(各元帥)に次ぐ上級大将首座に任じられる。ロイエンタールの叛乱の頃には、ミッターマイヤーがラインハルトに対し、「ミュラーに宇宙艦隊司令長官を任せても問題無い」とさえ発言している。ロイエンタールが謀反の疑いをかけられ一時拘束された時は統帥本部総長代行を務め、ビッテンフェルトオーベルシュタインに摑みかかって軟禁されたときに、オーベルシュタインは彼にその間の黒色槍騎兵艦隊の指揮管理を命じたこともあった。

また、ヤン・ウェンリーも彼を高く評価しており、良将と賞賛し、ミュラーを部下に持った事だけでもラインハルトは後世に名を残すだろうとまで述べている。

人柄 編集

ラインハルトの主要提督の中で最年少でありながら、同僚からの信頼と尊敬は厚い。温和で誠実な言動と人柄で、毒舌をもってなすヤン艦隊の面々からも「信用できる人物」と評されるが、一方で、本編では感情が高ぶり思わず激発する場面が何度かある。

ヤンとラインハルトの会見に先立ち、ミュラーはヤンと知己を得ている。かつてケンプの死にヤンへの復讐戦を誓ったミュラーだが、その感情はヤンへの好印象で賞賛へと昇華された[6]ヤンの死後にイゼルローンへの弔問の使者にもなるなど、共和勢力とのパイプ役的役割を担う事にもなる。また、ミュラーはこの時、一回りも年下のユリアンに対し、「ヘル・ミンツ」と敬称を付けて呼んでいる(ヘル(Herr)はドイツ語でMr.の意)。ユリアンは「目下の者に優しい人となり」と評し、好感を持っている。

家族 編集

同僚たちのゴシップの場面(オーベルシュタインの犬など)によく遭遇する一方で、本人のプライベートに関しては謎が多い。家族構成は明記されていないが、中尉の時に手痛い失恋をしたという噂がある事、ロイエンタールが独占するお陰で自分に「美しい女」がまわってこないとぼやいた事、ビッテンフェルト同様戦場を駆け回っているせいで婚期を逃しているとの記述の存在、他の提督との比較説明…などから、独身であると推定されている。

脚注 編集

  1. ほぼ同じころ、盟主であるブラウンシュヴァイク公爵の屋敷にもウルリッヒ・ケスラーの率いる部隊が踏み込んだが、ブラウンシュバイク公も屋敷から逃亡した後であり、逃げ遅れたシュトライト准将が拘束された。
  2. ミュラーとケスラーはこの時中将に昇進していた(肩章が2本)が、先任であるメックリンガーに敬礼している描写がある。
  3. 後にユリアンシヴァ星域会戦でラインハルトの前で気絶した時、ラインハルトがミュラーにその事を言及するシーンがある。
  4. オーブリー・コクランのエピソードはこの時のものである。
  5. この件について後に「ミッターマイヤーなら初志貫徹してヤンを捕らえただろう」と批判を浴びるが、ミッタマイヤーは「自分がその立場でもミュラー以上のことは出来なかった」とミュラーを擁護している。
  6. 逆にレンネンカンプの場合は、ヤンと接した際の印象は正反対であり、むしろヤンへの憎悪を深める結果になってしまった。

関連項目 編集

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