銀河英雄伝説 Wiki
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プロフィール
カール・グスタフ・ケンプ
Karl Gustav Kempff
Carl gstaf
所属: 銀河帝国
階級: 提督
家族: グスタフ・イザーク・ケンプ
カール・フランツ・ケンプ
搭乗艦: ヨーツンハイム
声優: 玄田哲章
  

カール・グスタフ・ケンプ(Karl Gustav Kempff)は、銀河英雄伝説の登場人物。

概要[]

ローエングラム陣営初期の主要提督の一人で、勇猛な将官として知られる帝国の元撃墜王。花崗岩の風格のある容貌を持つ。乗艦はヨーツンハイム

略歴[]

元々は単座式戦闘艇「ワルキューレ」乗りとして活躍し「鋼鉄の撃墜王」の異名を持っていた。ただし作品の開始時点で過去の履歴であり、実際に戦闘艇乗りとして活躍する描写は皆無である。作中での時系列での初登場は、外伝の第6次イゼルローン攻防戦であり、大佐の階級で戦艦艦長として描かれている(ただしアニメ版では、この時にはワルキューレのパイロットだったと描きかえられた)。ちなみに「エンサイクロペディア」(ハードカバー版、改訂版ともに)や「銀河英雄伝説ハンドブック」では、初登場を第5次イゼルローン攻防戦と記述されているが、上記のように実際は第6次イゼルローン攻防戦なので間違っている。

ラインハルト・フォン・ローエングラムが元帥府を開いた際に、中将・一個艦隊司令官として登用される。以後ラインハルトに仕えるが、これといった武勲を上げられなかった。

同盟の帝国領侵攻作戦で、ヤン・ウェンリー率いる第13艦隊と対峙。優位にありながら退却を期すヤンの真意を掴めず撃ち逃す形になるが、この時の戦いで敵艦載機を艦砲射程内へと追い込む巧妙な艦隊指揮を見せ、ポプラン、コーネフと並ぶ同盟軍エースだったシェイクリとヒューズを撃墜、戦死させている。

リップシュタット戦役大将に昇進後、ガイエスブルグ要塞によるイゼルローン要塞攻略戦司令官として副司令官のナイトハルト・ミュラーとともに参戦し、ガイエスブルグ要塞の大火力を利用して様々な作戦を駆使し、同盟軍にかなりの被害と心理的衝撃を与えたが、イゼルローン要塞を陥落させることは出来なかった。また、帝国軍からはウォルフガング・ミッターマイヤーオスカー・フォン・ロイエンタールが、同盟軍からは本国で査問を受けていたヤンが、それぞれ増援艦隊を率いてイゼルローンに向かっていた。ケンプは「一旦後退するふりをしてイゼルローン駐留艦隊を振り切り、そのまま増援艦隊を先に叩く」という作戦を実行したが、ユリアン・ミンツにその策を読まれ、駐留艦隊とヤンが率いてきた増援艦隊に挟撃されて大敗した。焦ったケンプはガイエスブルグ要塞をイゼルローン要塞に体当たりさせるという奇策を自ら実行するが、ヤンはガイエスブルグ要塞を撃破し、ケンプは「ミュラーに詫びておいてくれ」の一言を残してガイエスブルグ要塞とともに戦死した。この戦いで帝国軍は15000隻以上の艦艇を失った。

能力[]

ラインハルトの評価に敵う有能な艦隊司令官だが、ミッターマイヤーやロイエンタールに比べてやや思考の柔軟性で劣る。第13艦隊との戦いではヤンの策謀を見抜けず取り逃がし、第8次イゼルローン攻防戦ではガイエスブルグ要塞を「要塞以外の用途に使う」といった考えが浮かばなかったことでヤンに反撃の機会を与えてしまった。ただし原作小説内でも説明されているが、ガイエスブルグ要塞をイゼルローン要塞に体当たりさせて破壊するというヤンやラインハルトの発想は、天才か変人、もしくは全くの素人のものであり、ケンプの様な常識的な軍事の専門家は、物語の様によほど追い詰められない限り考えつかないとされている。なお、ワルキューレ乗り出身という事もあってか、帝国領侵攻作戦において対スパルタニアン戦闘で優れた指揮を見せ、ヒューベリオンに所属していた4人のエースパイロット(オリビエ・ポプラン、コーネフ、ヒューズ、シェイクリ)の内2人までも戦死させている。

人柄[]

大柄で堂々とした風貌を持っている。豪放にして公明正大、軍人らしい剛直な意志の強さを持つが、発想や思考の面でやや問題があるとされている。年下でありながら先に上級大将に昇進したミッターマイヤーやロイエンタールに対して、陣営内での功を焦った様子があり、イゼルローン攻防戦で勝利すればこの場所はケンプ・ミュラー回廊になるかもしれない、といった冗談にならない冗談を口にしてミュラーに首をかしげさせている。また、作戦が失敗した後、ミュラーを激しく叱責した上後方に下がる様に申し渡して不満を抱かせたり、「我が軍有利」とだけ本部に状況報告してラインハルトを失望させたりするなど、少なからず欠点を露呈させている。

ただし軍内では好感度の高い人物であり、冷遇されていたミュラーが、ケンプの訃報を聞きヤンへの復讐戦を誓うなど、人望がある面が描かれている。

家族想いのよき夫・父親であり、出征前に妻に「出世すれば、お前の実家への仕送りも増やせる」とも語っていた。

家族[]

妻と2人の男子がいる。長男はグスタフ・イザーク・ケンプ。次男はカール・フランツ・ケンプ

その他[]

道原かつみの漫画版ではユリアンの初陣や第8次イゼルローン攻防戦が描かれないまま、皇帝誘拐編へと突入しているが、経過が省略されたのか、戦いそのものが無かったことにされているかについては不明(月刊COMICリュウに連載になってからのケンプの登場シーンも無い)。

関連項目[]

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