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プロフィール
アレクサンドル・ビュコック
テンプレート:Llang
Murai
所属:自由惑星同盟
階級:大将
生年月日:727年12月8日
性別:男性
搭乗艦:シャー・アッバス
リオ・グランデ
声優:富田耕生
真殿光昭
  


アレクサンドル・ビュコック(ビデオ版:テンプレート:Llang、DVD版:テンプレート:Llang)は、銀河英雄伝説の登場人物。

概要 編集

同盟軍の誇る宿将で、ヤンの数少ない理解者の一人。
二等兵からの叩き上げであり、堅牢な戦いを得意とする同盟末期の名将である。その手腕には帝国の諸提督も苦戦している。
幕僚と副官に、モンシャルマンクレメンテファイフェルスーン・スールチュン・ウー・チェンがいる。乗艦はリオ・グランデ。 OVA版での外見のモデルは、米国の名俳優ジーン・ハックマン

略歴 編集

同盟軍には二等兵として入隊。物語に登場する最も古い戦歴は宇宙暦745年の第2次ティアマト会戦であり軍曹。巡航艦シャー・アッバスの砲術下士官として参戦していた。原作小説ではこの時19歳と記述されており、ヤン・ウェンリーブルース・アッシュビー謀殺疑惑の調査を担当した788年当時は62歳(准将マーロヴィア星域方面管区の警備司令官)となっているので、宇宙暦726年生まれであると推定出来る(ただしコミック版のデータには727年12月8日生まれとある)。

宇宙暦795年の第3次ティアマト会戦の時点で中将、第5艦隊司令官となっており、796年10月のアムリッツァ星域会戦の後に大将、宇宙艦隊司令長官に就任した。799年2月のランテマリオ星域会戦(会戦前に元帥に昇進)では陣頭指揮を執ったが、戦力差はいかんともしがたく、敗北を喫する。バーラトの和約後に退役したが、第2次ラグナロック作戦に対抗する為現役復帰。翌年1月のマル・アデッタ星域会戦で再びラインハルトと戦った。ビュコックは圧倒的兵力差にもかかわらず、星域の複雑な地形・現象を利用し、老練・勇猛果敢な戦術で帝国軍に予想外の苦戦を強いた。その戦いぶりは一時ラインハルトの本営にも迫る程だったが、ついに圧倒的な物量差の前に屈し、降伏勧告を民主主義が専制政治に屈するわけにはいかないと謹んで辞退し、座乗艦のリオ・グランデと運命を共にした。享年74歳。ラインハルトはその潔い最後および戦いぶりに敬意を表し、帝国軍全将兵にマル・アデッタ星域を通過する際に起立敬礼をするように命じた。

能力 編集

その豪胆かつ緻密な指揮能力は、同じ同盟軍はもちろん、帝国の将帥たちも一目置く。「呼吸する軍事博物館」(ミッターマイヤー評)とも言われ、ラインハルトは敬意を込めて「老人」と呼び、同盟軍の上官であったシドニー・シトレも、自らの新任士官時代に教えを受けたこの老将に敬意を払っていた。

「『老練』という言葉をビュコック提督以外に使うな」と評された事さえある。特に最後の指揮となったマル・アデッタでは、帝国軍より遥かに劣る戦力で本隊に肉迫するまで善戦し、帝国軍の諸提督が翻弄される場面も一度ならず見られた。戦時中とはいえ、一兵卒からの叩き上げが軍人の頂点たる元帥にまで昇進している事実は、彼の並々ならぬ将才を裏付けている。ただし、他に士官学校出身でない同盟軍提督にはライオネル・モートン中将(OVA版ではラルフ・カールセン中将も)がいる事から、ビュコックひとりの特別な事情ではないのは明らかである。ビュコックよりも昇進は早かったはずのライオネル・モートンが、士官学校出身で無い事を過剰に意識して出世が遅れたという描写がなされている事から、少なくとも士官学校出身者ではない者が将官に出世するのは、同盟軍では珍しくなかったようである。

ちなみに現実の軍隊では、士官学校出身ではない者が将官まで昇りつめた例は皆無ではない(コリン・パウエルなど)が、非常に珍しい。

ボーステックから発売されているPC版ゲームにおいては、ヤンと並び同盟軍最高水準の能力を誇り、ミッターマイヤーロイエンタールに互するほどである。

人柄 編集

叩き上げの硬骨漢らしく、周囲からは「おっかない親父さん」と呼ばれているが、ヤンに対しては好々爺として接する事が多い。誤解されやすいタイプであるか、あるいは相手により態度を変える人物であるようだ(実際、トリューニヒト派の軍人に対しては怒りを隠さない態度を取っている)。彼をよく知る者からは「同盟に過ぎたる者」として尊敬と畏怖を集める存在。ヤンに対して好々爺として接した事から、ヤン艦隊の面々は畏怖よりも親しみを感じているようであり、ポプラン少佐らは「ビュコックのじいさん」と呼んで敬愛している。広い視野と客観的な思考を備えており、ヤン艦隊のメンバーに勝るとも劣らぬ毒舌ぶりを示す事がある。ただし、ヤンと違ってあくまでも軍人としての視点から物事を捉える傾向がある。しかしあくまで「民主体制下の軍人」である事に誇りを持っており、副官のファイフェルが軍国主義的な発言をした際、それをたしなめる場面も見られ、軍国主義者とは対極的な立場にある。「同盟は独裁国家として長らえるより、民主国家として滅びるべき」という発言は、彼の民主体制下の軍人としての矜恃を示すものである。

マル・アデッタ星域会戦で降伏を勧告された時のラインハルトに対する弁舌は、ビュコックの人となりを全て表していると言われている。清廉な態度で戦死した姿を見届けたラインハルトは、戦場を後にする際に全軍に敬礼を命じ、また、後にジョアン・レベロを殺害して降伏してきたロックウェル達の腐臭漂う言動に遭遇してその違いに改めて考え込み、白ワインを撒いて弔った。その際にラインハルトはロックウェル達と民主主義に殉じたビュコックを比較し、原作小説ではビュコックを「新雪」、OVA版では「山の清水」と表現している。

先述どおり、ヤン・ウェンリーのよき理解者であり、有力な協力者でもあった。ヤンにとっても彼は、恩師であるシドニー・シトレと並んで最も敬愛する上官で、全幅の信頼を寄せる相手であった。 救国軍事会議のクーデターを予見した際も、彼だけはそのような愚行に加わる事は決してはあり得ない、と信じ、対処への協力を要請した(結果的には腐敗した組織内で孤立していた彼一人の手には余り、事態を未然に防ぐ事はできなかったが)。 彼の最後の奮戦は、期せずしてヤンのイゼルローン要塞再奪取への側面援護ともなったが、同盟を離脱したヤンはビュコックの現役復帰を知らず、全てが終わった後に悲報を聞いて痛惜する結果となった。もしヤンが事前にこの事を知っていたならば、彼は「恐らく生涯で初めて、勝算のない戦いに挑む」事になったであろうと言われている。

家族 編集

ハイネセンでは夫人と2人で暮らしている。夫人との仲は、フレデリカがうらやむほど良い。息子が2人あったが、共に戦死したという。第2次ラグナロック作戦で、夫が現役復帰して帝国軍と対決するのを悟り、黙ってしまっておいた軍服を手渡した。夫戦死後の動向は不明。

声優 編集

アニメにおいて声を担当した声優富田耕生。ただし外伝「螺旋迷宮」に登場した19歳の青年時代は真殿光昭が担当している。

関連項目 編集